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TOKYO SUSTAINABLE FINANCE WEEK東京・サステナブル・ファイナンス・ウィーク 2022

第2回 若者向け金融セミナー アーカイブ動画配信中

FinCity.Tokyoでは、令和4年11月12日(土)に、「若者向け金融セミナー」の第2回目を開催いたしました!司会にはフリーアナウンサーの橋浦 多美さん、講師には株式会社FPQ代表取締役でファイナンシャルプランナー歴28年の國松 典子さん、元・国税局職員で今はファイナンシャルプランナーとしても活躍するお笑い芸人のさんきゅう倉田さんにお越しいただきました。当日は「マネー会議」を開くことで、お金と人生のライフプランがわかるようになったり、最新の家計管理アプリで楽しく家計管理ができることなどを話していただきました!

今回は当日の様子をお伝えするべく、アーカイブ動画を公開いたします。見返したい方、見逃してしまった方はぜひこちらからご覧ください。

目次


0:12…オープニング~1時間目:講義「マネー会議とは(國松講師)」
45:50…2時間目:國松講師とのディスカッション
1:03:10…3時間目:講義「金融リテラシーを高めよう(さんきゅう倉田講師)」
1:39:06…4時間目:さんきゅう倉田講師とのディスカッション

講義資料

「マネー会議とは」(國松講師)

金融リテラシーを高めよう(さんきゅう倉田講師)

開催概要

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講義I

マネー会議とは

講師
國松 典子さん
株式会社FPQ代表取締役、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®

講義要旨

家計の「見える化」を

晩婚化などから子供の教育費や住宅ローンなどの支払いが終わった途端、自分の老後が待っていたりします。人生の後半にはお金がたくさんいることを知っておいてください。生活する上でいくらかかるかを把握しておくことは大変重要で、家計を見える化するために家計簿をつけることです。
「教育」「住宅」「老後」にかかる三大支出に加えて「介護」もあります。85歳以上の約6割は要介護認定を受けており親の介護はひとごとではありません。

自分の人生、いま何時?

人生を24時間でたとえたら自分は今、何時でしょうか。平均寿命を84歳とすると1時間で3.5歳。21歳だと6時になります。自分は何時でどう過ごすか。そんな感覚で人生を考えてもいいと思います。
貯蓄を増やすための1位は「変動費(食費や娯楽費など)の節約」、2位が「家計簿をつける」、3位は「固定費(家賃や水道光熱費など)の節約」ですが、変動費を減らしてストレスをためるより固定費を見直すべきです。

比例しない年収と貯蓄額

年収と貯蓄額は比例しません。年収が1000万円以上の方で「貯蓄ゼロ」は30%です。すごく使っているわけです。一方、年収300万円未満で貯蓄が3000万円以上の方もいます。工夫次第なので、まずは小さなことからコツコツがいいと思います。

ラテ・マネー理論とは

ラテ・マネー理論をご存じですか。米国の資産アドバイザーによるベストセラー「オートマチック・ミリオネア」に書かれている方法です。1日1杯500円のコーヒーを1週間に5日間、4週間飲むと1万円。1年で12万、10年で120万円になります。これらを貯金する習慣をつけるとおのずとたまるという考えですね。
※ラテ・マネー
スターバックスなどで持ち帰りのカフェラテを買うように、何気なく使ってしまう少額のお金を指す。経済評論家のデヴィッド・バック氏が著書『オートマチック・ミリオネア』自動的に大金持ちになる方法で提唱した概念で、日々の小さな出費が積もり積もって大きな金額になることを意味する。

人生の幅広げるマネープランニング

マネープランニングは人生の選択肢を広げてくれます。皆さんもご自分の選択肢が広がると信じて取り組んでいただければと思います。

ディスカッションI 要約

ライフプランの見直し時期を教えてください

Q
ライフプランを見直すおすすめの時期や見直し方があれば教えてください。
国松さん
毎年される方もいらっしゃいますし、ライフステージが変わった時にされる方もいらっしゃいます。新婚カップルの方がご自分でバイブルだっていうふうにおっしゃっていて、計画を練りに練り直してお子さんが誕生されたり家を購入されたりという大きなイベントがあるときに見直してみるのもありだと思います。

手近に始められることはありますか

Q
ライフイベントにかかる予算が今の感覚ではとてつもなく大きな金額に見えるので、とても自分ごととしてとらえることができません。手短かに始められることはありますか。
国松さん
ラテ・マネーの話をさせていただきましたが、日常で何気なく使っている少額のお金がですね、コツコツとためていったら100万円になったっという。資産運用でいうと、つみたてNISAもネット証券を使うと最低100円からできたりします。小さなお金をコツコツためるか、ためないかの差はすごく大きく、積み重ねが大事です。

固定費を削減するにはどうすればいいですか

Q
固定費の削減に取り組もうと思いますが、光熱費や住居費、通信費など、どれも生活に必須のインフラのように思い、手が出ません。おすすめの削減方法はありますか。
国松さん
電気ガス自由化があるので、ポータルサイトで見直しをなさってもいいと思います。朝型夜型の人用の電気プランもあるので、以前と生活スタイルが変わっていれば見直しをされたりとか、通信費もいろんなプランがあるので定期的に見直すといいのではないかなと思います。これぐらい節約した。これぐらいたまるみたいな。元気づけられる目標があるといいですね。
講義II

金融リテラシーを高めよう

講師
さんきゅう倉田さん
元・国税局職員、お笑い芸人、ファイナンシャルプランナー

講義要旨

冷蔵庫マグネット

冷蔵庫に水漏れ業者のマグネットを張っていますか。知り合いがトイレの水が漏れた時に呼んだら「すべて交換が必要。15万円です」と言われ、近くの工務店に連絡したらパッキンを交換するだけで5000円で直ったとのことでした。それをイベントで話したら老紳士が「水道局では365日、提携業者が電話番をしているから、そこに電話するのが一番」と。その方は水道局で働いていたそうで、一軒家なら水道局、マンションだと管理会社に連絡するのがいいようです。
鍵をなくして頼んだ鍵屋さんも結構待たされて2万円払ったみたいな。事前に確認し、高ければホテルに泊まって翌日、大家さんに連絡するという選択もあります。

リボ払いって

また、クレジットカードのリボ払いは設定額が少ないと債務が増えます。案内ページに毎月のお支払いをほぼ一定にできるので出費が多い月でも安心とあり、下には「実質年率15%の利息がかかります」と。100万円を借りたら1年間で15万円増えます。デメリットが小さく書いてあるかもしれないということも知ってください。

メンタルアカウンティング

その時の心理状態でお金の使い方が変わります。メンタルアカウンティングですが、インターネットで「この商品を購入した人はこんな商品も購入しています」と表示されたりしますね。買い物した後は買いやすいという効果を狙っています。
※メンタルアカウンティング
お金に関して決定する際に無意識に取る行動のひとつで、ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者、リチャード・セイラー氏が提唱した。「心の中の家計簿」(心の会計)とも呼ばれる。自身の心の中で損得を判断することから不合理な選択をすることがある。懸命に働いて得たお金は大切に扱うが、懸賞やギャンブルなどで得たお金は簡単に使いがちである。

「楽してもうかる話」に気をつけて

またInstagramとかで「月に300万稼ぐ方法を教えます」「FXやりませんか。素人でもソフトを買えば必ず勝てます」などとあり、支払っても連絡がないとか。楽してもうかる方法を他人が教えてくれることはまずありません。
2020年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、契約を解除できない可能性があります。お金を借りる時とか、何かを買う時は注意しなければいけません。

ディスカッションII 要約

分割払いは避けた方がいいですか

Q
カードの分割払いは避けた方がいいですか。
さんきゅう倉田さん
利息が発生します。2回払いだと利息がない場合もありますが、どうしても買わなければいけないものは仕方ありませんが、一括払いができない金額ならもうちょっとお金を貯めてからの方がいいのではないでしょうか。

家計簿アプリの使い方は

Q
家計簿アプリは普段どのように使っていますか。入力するタイミングとか見直すタイミングとか決めていますか。
さんきゅう倉田さん
僕は会計ごとに100円以下を丸めてレジに並んでいる時から入力します。253円だったら300円にしています。細かく入力すると手間です。1カ月でトータルしたら多分端数を含めてもそんなに影響が出ません。ざっくり把握するのが大事だと思っています。

見直しどうした?

Q
国税局職員からお笑い芸人へと転職されたということですが、どのようにライフイベントやマネープランを見直しましたか。
さんきゅう倉田さん
全てゼロにしました。公務員だった時は何歳ぐらいで結婚、出産、子供が成人などと考えていました。でも、何も考えられない状態で芸人をやっています。13年目で今は生活も安定していますが、当初はアルバイトをしていましたし、何も考えなかったですよ。

何から始めたらいいですか

Q
会社に入社したばかりで今後の収入の見通しや目標、ライフイベントなど全く想像がつきません。何から始めるのがいいですかという質問です。
さんきゅう倉田さん
とりあえず家計簿アプリを導入して資金を増やすのがいいのではないでしょうか。賃金が低く我慢の時があるかもしれませんが、そういう時は悪い勧誘にあったりもするので気をつけてください。周りの仲間とお金の話をするなど金融リテラシーを高めて自分を守り、貯金も増やしていくのがいいです。
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